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■開発・サポート情報


施工時の杭心ずれを検討するシミュレーション機能


2009年4月28日(火)


 この度、多層地盤に対応した杭・基礎梁一連計算プログラム「BUILD.GPIII」におきまして、施工時の杭心ずれを検討するシミュレーション機能を追加いたしました。「BUILD.GPIII」のユーザーの方は、弊社ホームペーシの最新版ダウンロードからVer.1.50以降をダウンロードして、インストールを行うことでご使用頂けます。

 「BUILD.GPIII」は、初期設計時の偏心した杭位置を指定して、その偏心杭に対する基礎梁等の断面計算を行いますが、この度拡張した機能は、初期設計時の偏心杭位置からさらに施工時の杭心ずれを考慮したシミュレーションをするものです。

 杭心ずれのシミュレーション機能は、あらかじめ杭心ずれの偏心パターンを複数ケース想定して入力し(例:下図参照)、一度の計算実行でシミュレーションを行い、最も厳しいケースの応力を用いて基礎梁の設計をするものです。

 ユーザーの皆様から要望が多くよせられた機能で、地中障害物や施工誤差による予想外の杭心ずれに対して、確認済証交付後に「軽微な変更」で処理するためには不可欠な計算と言えます。
杭心ずれの想定(入力例)
【例:右上にずれた場合を想定した入力】 【例:左下にずれた場合を想定した入力】
杭心ずれの想定(入力例)
【例:内側にずれた場合を想定した入力】 【例:外側にずれた場合を想定した入力】

 上図に示したように、基本的な偏心パターンを簡単な入力で指定してシミュレーションする方法と想定される偏心パターンの組合せを個々の杭ごとに指定してシミュレーションすることができます。

 
ここであらゆる方向への心ずれの組合せをシミュレーションする必要はありません。基礎梁に厳しく働く方向の限られた心ずれパターンを設定し、シミュレーションするだけで、全ての組合せを包含することになります。この事に関する詳細な記述は、次のリンク先を参照して下さい。
[基礎梁設計に影響を与える杭心ずれのパターン]

 基礎梁の断面計算結果の出力については、施工時杭心ずれを考慮していない通常の計算モデルについての出力を行う他、施工時杭心ずれの検討結果については、基礎梁の検定比図に最大の検定比とケース番号の一覧表示で確認することができます(下図をクリックすると拡大表示します)。

出力例(耐震診断表)
【基礎梁の検定比図】
図をクリックするとPDFを表示します


旧製品(「BUILD.GPII」「BUILD.GP拡張版」「BUILD.GP」)を所有されているユーザー様の場合、「BUILD.GPIII」への交換(バージョンアップ)が必要となります。交換価格等の詳細は、弊社営業担当までお問い合わせ下さい。

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03-5249-2151(代表)
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「BUILD.GPIII」の製品内容は以下を参照して下さい
杭・基礎梁一連計算プログラム(多層地盤対応) BUILD.GPIII

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