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■構造設計者のための技術情報


吹き抜けがある場合の連層柱の剛性と偏心率

2010年4月
関連製品名:BUILD.一貫IV+


Q.

吹き抜けがある場合(非剛床)の連層柱の剛性は、偏心率に考慮するのでしょうか?



A.

2007年6月20日付け国住指第1335号『技術的助言 3.5平成19年国交告第594号第5関連』(「建築物の構造関係技術基準解説書 2007年版」P557参照)に「剛床仮定が成立しない場合の構造計算の方法は、立体解析等の方法に基づき行うものとしなければならない。」とあります。偏心率の算定の基本仮定は剛床仮定が成立する事ですが、特別な調査又は研究に基づく方法を用いるとあり、これが立体解析にあたります。

弊社の「BUILD.一貫IV+」での連層柱とは、以下の図で柱間の節点が無い1本の柱となります。この場合、2Fでのこの柱の剛性、軸力は剛性率と偏心率に考慮されません。RFでは長い連層柱として考慮されますので、一貫計算のままの処理で問題はありません。

連層柱

以下の図のように、2Fで直交方向に梁があり節点が形成されている場合は、許容応力度計算データの[STA5]で独立変位節点の入力を行い、ここで偏心率への考慮をするかどうかの指定も行います。

連層柱とすることはできません

考慮すると指定した場合、2Fレベルでの節点の変位量から換算された剛性で全体の偏心率を算出します。


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